2023年04月04日

生きる LIVING

坂本龍一さんのご冥福をお祈りいたします。
訃報を目にする数時間前に観たこの作品と重なるものがありました。


生きる LIVING

生きる LIVING

黒澤明監督の「生きる」をカズオ・イシグロの脚本でリメイク

余命半年と宣告されたら、
残された時間をどう生きるか

主人公は真面目な公務員
真面目だけど、いつしか仕事はルーティンに
余計なことはしない、関わらない
ただ日々の業務を淡々とこなす

余命半年と宣告され、
初めて会社をさぼって知らない街へ
遊んではみたけれど、遊び方もわからず、
それでは満たされない

それに気づいた時、彼がとった行動は…

そして彼が残したものから、
部下や家族が感じたものは…

というストーリーが、
押しつけがましくなく、過剰な演出もなく描かれる。
淡々と簡潔に。

直接的に語らずに、大切なことをそっと忍ばせる。
カズオ・イシグロの世界でした。

残された時間を自分のために使うか
人のために使うか。

色褪せた質感のフィルム、哀愁を感じる音楽、ロンドンの街並み、イギリス紳士のスーツに帽子…
冒頭から「絶対好き」と思った作風
ビル・ナイの抑制された演技が素晴らしかった。
アカデミー賞こっちでしょー‼




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