2018年10月14日

羊をめぐる冒険

羊をめぐる冒険


羊をめぐる冒険 村上春樹


読み終えるのに、だいぶ時間がかかってしまって。
僕と一緒に北海道(と時間と空間)を旅した気分。
旅が終わるまでに、ずいぶん時間がかかっちゃったな。
面白いか面白くないかといえば面白かったけど、
自分の中でピンとくるものがなかった。
人間の闇とか、闇から生まれる大きな力、みたいなものは、他の村上作品と共通するものだなと感じた。
それを、村上さんは、井戸の底へ底へと潜るように掘り続け、文章に昇華させているのかな?



村上さんの本を読んでいると毎回ハッとすることがあるんだけど、
今回それがないな、だから自分の中でインパクトに欠けるのかなと思っていたら、終わりの方に一つ。
買いたいなと思っている北欧のフラワーベースがあって、
シンプルでいながら型が個性的で、素敵なのね。
そのフラワーベースのタグをインスタでフォローして、
みんながどんな物を生けているか眺めてるんだけど、
ダントツで多いのが「ドウダンツツジ」
すごくお洒落で、私の心はドウダンツツジでいっぱい❤︎でした。
そしたら、僕が羊男を探しに林を彷徨っている場面で、
『どうだんつつじ(平仮名で傍点付き)がまるで燃えさかる火のような赤を…』
という表現が出てきました。
なんだかわからないけど、やっぱり不思議な何かを感じる村上作品。
不思議な何かに遭遇することは読書の喜びの一つです。






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